1350円のデジタルpHメーター

2013.11.23

水槽の水の状態について測定できることは沢山あるけれど、
一つだけしか測定できないというならなにより水温ですけど、
もう一つだけ測定できるというならpHを測定したいですよね。

 

私は、pHの測定はおおよその傾向が分かれば良いと思っていたし、それほど頻繁に測定する必要もないので、試薬で充分だと思ってたんですね。

でも、フィルターにピートモス入れてちょっとpH下げようとしたら、予想以上に下げ過ぎちゃって焦ったことがあって、そこで頻繁に測定していたらアッという間に試薬が切れちゃって...ということがあって、デジタルpHメーターにしました。

 

試薬のメリットは、

  • 頻繁に測定するのでなければ、コストパフォーマンスに優れる。例えばテトラの試薬は安いところで買えば800円くらいで50回...週1回で約1年間...測定できる。補充液だけならもっと安いし。
  • メンテナンスも試験管をサッと洗うくらいで簡単。

試薬のデメリットは、

  • 色で見るのでおおよそしか分からない。0.5刻みくらいでおおまかに掴めるだけ。
  • (代表的なテトラの試薬の場合は)6を切ると、5でも4でも3でも同じ色になってしまって、どれだけ下がっているのか分からない。でも、実際に5くらいになるのはよくあることでしょ。

だいたいこんな感じですよね。

だから、それほど頻繁に測定する必要が無い、pH6を切ったりしないというところから、試薬で計る方が正解だと思います。

...と思ってました。

 

ちなみにデジタルメーターだとメリットは、

  • 0.1単位(商品によっては0.01単位)でデジタル表示されて、細かい変化が分る。
  • 0.1単位で分かるから、KHの値と組み合わせればCO2濃度測定...適切なCO2添加量の調整にも使える。
  • 頻繁に何度も測定するのであれば、コストパフォーマンスに優れる。機種によっては水槽据え付けで常時監視も出来る。

デメリットは、

  • 試薬よりずっと高い。しかも、校正液も別に必要だし。
  • 長持ちさせたければ・正確に測りたければ、メンテナンスをしっかりする必要がある。電極を蒸留水で洗うとか。
  • 電極は消耗品。管理が悪ければ半年とかでダメになるし、長くても何年も持ったりはしない。

 

要するにデジタルメーターは、(本体はともかく電極が)ずっと使えるわけじゃないのに高いじゃん!ってことなんですよ。

あと、面倒くさい。

 

と思ってんですが、amazonでこんなものを見つけました。

1350円(送料込)のpHメーター

 

知っている人は知っている某H社が売っているものにソックリですが、なんと1350円!でした。

試薬とたいして値段変わらないですね。

しかも、ちゃんと機能してくれれば、ほとんど幾らでも好きなだけ測定できる。

 

これをしばらく使ってるんですけど、結論から言うと全く問題無いです。

 

問題があるとすれば、あまりちゃんとしているとは言えないマニュアルくらいですね。...以前は中国語/英語のマニュアルしか付いてなかったということなので、日本語マニュアルが付いたのは進歩なので、そのうちもっと進歩するかもしれませんが。

 

なので、代わりにここでマニュアルの補足代わりのことを書いておきます。

 

校正についてですが、水道水を計ってpH7.0に合わせちゃえ!簡易校正だ!ってのはまだしも蒸留水・精製水を計ってpH7.0に合わせちゃえってのはあまりにも乱暴すぎます。

蒸留水・精製水だと、二酸化炭素を吸ってかなりpHが下がることがあります。水素イオン量が極端に少ない状態だと、構造的に正確な測定は出来ないハズですから、逆に、かなり高い計測結果を表示してしまう場合もあるはずです。

オマケで校正剤が付いているので、それを使って校正液をつくって、ちゃんと校正しましょう。

 

メンテナンスは、pH測定後に電極を浄水で...できれば精製水で洗っておきましょう。...ただ軽く汚れを流すだけです。

ドラッグストアに行けば、500mlで50円とか高くても150円とかで買えますから。1本買えば当分使えます。

後は、水気を軽く切って、しっかりキャップを閉めれば終わりです。

1−2週間に1回とか定期的に校正しましょう。

正確な数値が必要な場合は、測定前に校正しましょう。

 

測定数値がいつもまでも安定しないとしたら、電池が寿命かもしれません。電池を交換してみましょう。

 

 

追記。

 

測定数値がなかなか安定しない場合ですけど、これは測定する水の水質にもよります。

ざっくり言うと、溶け込んでいるものが少ない「キレイな水」であるほどなかなか数値は安定しません

ざっくり言うと...なんて書きましたが、このあたりのリクツは正直良くわからないのでツッコんで聞かないで。
pH緩衝能が低いほど、伝導率が低いほど、なかなか安定しないってことらしいです。

 

追記。

 

この商品、Amazonのレビュー見てると、けっこう散々ですね。
基本的にダメというよりも品質管理が酷い・アタリハズレがけっこうありそうな印象。

私はアタリひけたけど。

 

ただ、酷いって言っているレビューは日付が何年か前のものがほとんどで、最近の日付のは酷いって言ってるのは少ないようなので(なくなっているわけじゃないけど)、良くなっているのかもしれません。

私は責任持たないけど。

 

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