吸排水パイプの交換と工夫

エーハイムの緑色のパイプがイヤだ

私にとってエーハイムは、アクア関連の中では(細かいことを言い出せばいろいろあるにしても)総合的に見て特段の信頼を寄せているブランドのひとつです。

でもって、あの緑色はその信頼の証...ブランドアイデンティティ表現なわけですね。

 

でも、あの緑色がフィルター本体とか水槽の外にある分には良いのですけど、水槽の中に...それも水草水槽の中にあって欲しくはないんです。

もうね、ながいことイヤでイヤで仕方なかった。

 

ってことで交換しました。

 

これが交換前。

 

これが交換後。

 

人によって感想は様々でしょうけど、私自身は換えて大満足です。

私としては、あの緑色のパイプは、ヒジョーに悪目立ちしていると思います。

 

美しさだけを追求するなら、例えばADAのガラス製のパイプとかが一番でしょうけど、ガラスを扱うのは怖いというのと、排水の向きが固定されているのが気に入りません。私はその時の状況でけっこうこまめに水流を調整したいので。

ホースの接続するところの構造も...ちょっと不安にさせるところですね。ただのストレートパイプだし、ガラスを締め付けるのもちょっとやり過ぎたら...って恐ろしいし。

金属製のパイプは金属自体を水槽内に持ち込むのがどうにも生理的にイヤなので、それも無しですね。

 

それで代わりを探すわけですが、条件は、

・スモーク(グレーが)が薄く入った透明

・内径12mmのホースが使える

・できれば、水流の向きを自在に調整できる

などです。

 

すべての条件を満たすものは見つからなかったので、いちばん近そうなものを探してみると、

テトラのEXパワーフィルター用の吸排水パイプが良さげなので購入。バリューエックスとかVXとかユーロEXとかじゃなくて、本体はかなり前に廃版になっている「EXパワーフィルター」のサプライとして売られているものですね。

 

この給水パイプが太さの違う2本のパイプを使ってテレスコピックになっているんですけど、1本だけ使っても長過ぎるので、太いパイプだけをカットして使用。

 

この時に余った端切れの太いパイプと細いパイプを使って、水流の向きを調整できる排出口を自作しました。

 

 

給水パイプの細い方を角度を付けて切断して貼りあわせます。

この時に根本になる部分は、Oリングが付いている部分を使います。

これを太い方の給水パイプをカットしたものに収めるわけですね。

これで、排水口は360度回ります。

さらにもともとの排水口の根本の部分はエルボー(L字パーツ)になっていて、これまたOリングで留まっているので、この2つの可動部をいじるとかなり自由に排水の向きを調整できるようになるわけです。

 

 

写真では接着面が白くなっちゃって目立つというか汚いですけど、これは最初水流の向きを変えるところだけはエーハイムのフレキシブル排水口を使ってたんですけど、機能的にはともかく、やっぱりその緑がイヤなのでそれも交換したいということで、夜中に突然ささっと作って瞬間接着剤で留めて数時間待っただけで水槽の中に入れちゃったせいですね。

そのうちに丁寧にやり直します。

 

この問題は、アクリル用の接着剤でちゃんと付けるとか、瞬間接着剤使うにしても白くならないように気をつければ防げます。

・接着面をキレイに整えて、最小限の接着剤を使う。

・湿度が低く室温も高めのところで作業する。

・1日以上待ってから水槽に入れる。

なんてことを気をつければ大丈夫ですね。

 

ちなみに使った工具は、100円ショップで売っている糸ノコとヤスリだけです。...ヤスリも100円ショップで紙やすり買ってくるだけで大丈夫ですね。

 

それと気をつけたほうが良いのは、エーハイムのクリップ付きキスゴムの16mm用のは、EXパワーフィルター用吸排水パイプの太いところをつかんで固定できません。ちょうど22mmくらいなのでエーハイムのクリップ付きキスゴムの22mm用のならバッチリです。あるいはもちろんEXパワーフィルター用のキスゴムを買うかどちらかですね。

もっともテトラのキスゴムは、もう本当に呆れてしまうほどダメですけどね。スグに取れちゃう。エーハイムのキスゴムはあんなにしっかり付いて、どれだけ経っても勝手に剥がれたりしないのに。こんなところからして決定的に出来が違うのねって感じですよ。

 

こんな透明に近い色にしてしまえば、パイプの中の汚れも一目瞭然なので、それがイヤだ・その上パイプ掃除なんてしたくないって人には向かないですけど、私としてはパイプのどろどろの汚れの色とあの緑だったら、まだ汚れの色の方がマシって思ってるので、汚れが目立つことは覚悟の上です。

 

背景に黒いバックスクリーンを貼っている人とかなら、黒いパイプ...これはけっこういろいろありますよね...にしてみるのも良いかもしれません。

この方法の欠点

全部、当初から想像できていたことですけど、実際に使っていくと...

  • パイプの中の硝化バクテリアのバイオフィルムの茶色い汚れが目立つようになる。
  • 茶色の汚れだけならまだ良いのだけど、バイオフィルムの下層...バイオフィルムとパイプのプラスティックの間...つまり人から見れば表のところに、藍藻とかが出て緑色に汚れはじめる。
    つまり、茶色と緑色の斑状態。
  • ということで、割とスグに汚くなるのだけど、U字型パイプと違ってコの字型のパイプは、パイプ掃除のブラシが通らないので、非常に掃除が面倒。
    同じパイプをもうワンセット用意。コの字型の部分だけは掃除ではなく交換している。
    取り外した汚れたパイプはハイターに付けて掃除して、次の交換に備えている。
  • 一時は、コの字型のところだけアルミ箔を貼って光の侵入を防いでいました。これをやると藻類の繁殖は防げるのだけど、結局汚れることにはかわらないし見た目も悪いのでやめました。

って感じで、エーハイムのパイプと比べて、かなり実用性に劣ります。


もっとも良い所もあって、

  • 各所で簡単に分割できるので、パイプ直添のCO2添加機器とか、ストレーナースポンジとか...とにかく部分掃除が簡単。


なんにしても、いくら欠点があってもあの緑色のエーハイムのパイプに戻す気なんてまったく無いんですけどね。


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