ストロギネ レペンス(ストロジンsp)

真正双子葉類-シソ目-キツネノマゴ科-タイワンサギゴケ亜科-タイワンサギゴケ属(Staurogyne)-ストロギネ レペンス

 

いろいろな環境での育成例とか見てても、こいつはかなり丈夫で、また水質の適応幅も広い...少しくらいpH高めでも問題無く育つ、光量少なめ・CO2少なめだと溶けちゃうなんてこともない...ようです。

感覚的には、同族(キツネノマゴ科)のハイグロフィラ ポリスペルマを、背を低く、匍匐しやすく、成長を遅めにしたって感じですか。

 

もちろん元気に育てようと思ったら、かなり低めのpH...6.5〜5.5くらい?にして、光量たっぷり、肥料分も割とたっぷりめ、CO2も多めにしておいたほうが良いです。

 

光量があれば、よく匍匐するので、これで前景をつくってしまうことも出来なくはないでしょうけど、それにしては葉っぱが大きめなので、前景と後景の繋ぎに使うと良いのじゃないかと思います。

上空を少しくらい後景草に覆われてもひどく縦伸びするってことは無いですから。

 

以前は、ストロジンsp.って名前で売られていたことが多いので、ネット上などで事例を検索しようと思ったら、「ストロジン」でも検索してみたほうが良いです。

他にも、スタロギネsp、スタウロギネ レペンスなんていう呼び方もされていたみたいです。

 

「ストロジン」と言えば、キツネノマゴ科の一部の植物の葉に含まれる味覚修飾物質。

これが含まれる植物の葉を噛んで、例えば水を飲むと甘く感じるとか、酸っぱいものが甘く感じられるとか。

 

こいつの葉っぱを噛むと、そういう体験ができるかもしれません。...私はやったことは無いけど。

 

ところで、このストロジンと関係有るのか無いのか分からないですけど、コイツがやっかいなコケに纏わりつかれたのを見たことがありません

降り積もるような...刷毛でこすれば取れちゃうような珪藻は別にして、例えば、繊維質が強いやっかいな緑藻とか黒ヒゲとかそういうのがついているのを見たことがないんですよね。

他の水草に出ちゃってる時でも少なくとも元気な葉に付いたってことはないですね。枯葉ならともかく。

 

もしかしたら、けっこう強いコケ対策のアレロパシー物質を出しているのかもしれません。

ほぼ同族で姿形が割と似ているハイグロも比較的コケを寄せ付けにくいですよね。

 

でも、ハイグロと比べても ハイグロより遥かにストロギネレペンスの成長は遅いのに、それなのに不思議とコケを寄せ付けないっていう印象です。

 

もちろん、これはあくまでも私の経験・印象であって、水槽環境によっては異なることもあるかもしれませんが。

 

コメント: 1
  • #1

    植野太 (火曜日, 04 2月 2020 18:55)

    自分もいま勉強中です。とても参考になりました。ありがとうございます。