ニューパールグラス
真正双子葉類ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科ヘミアントゥス属。
パールグラス、キューバパールグラスに近縁で、ラージパールやニューラージパールとはちょっとだけ離れた関係。
ややこしい。
この写真はイマイチですね。そのうちに別のものに入れ替えます。
ラージパールやニューラージパールとは、水上葉はちょっと見だと区別が付かないくらい似ていますが、水中葉だとかなり違います。
ラージパールやニューラージパールが丸っこい葉なのに対して、パールグラス、ニューパールグラスは、葉先が尖っています。
ニューパールグラスは、私としてはグリーンロタラと同じような万能選手だと思っています。
密に植えて短く刈り揃えておけば前景に使えなくも無いですし、山の斜面をキレイに覆う林をつくることもできますし、その気になればかなりの背丈に伸ばすことだってできます。
しかも、水質の適応範囲もかなり広くて、これまでこれが上手く育たなかったことは無いですね。
いちおうパールグラスと名の付くもの全般として、ある程度の硬度が必要、あまりpHが低いと調子が悪くなる...とか言われていますが、キューバパールグラスのように低硬度・低pHの環境にいきなり移したら枯れてきちゃった...なんてこともありません。
もっともキューバパールも少しずつ慣らしていって養分などその他環境がリッチなら、かなりの低硬度・低pHでも大丈夫だったりしますけど。
光量も、ありすぎてダメ、暗すぎてダメってことは、殆どありませんね。
茎の見た目はとても細いけれど、けっこうしっかりしていて、頻繁にトリミングしてもそれでイジケちゃうということも殆どありません。
肥料不足にもかなり強くて、他の水草が肥料不足で傷み始めていてもこれだけは元気だったりします。
その健康優良児ぶりを書き出せばキリがないって感じですね。
その健康優良児ぶりがアダになるのが、他の陽性水草をギリギリ健康に維持するくらいの養分があると、これだけはやたらと成長が良くて、頻繁にトリミングを繰り返す必要があるということです。
以前に、これが入った30cm水槽を忙しくてしばらく放置していたら、本当に冗談じゃなくて緑色の箱って感じにニューパールグラスでいっぱいになってしまって、当然そうなると奥の方は水が回らずに腐って...みたいな酷いことになったことがあります。
私は、これを使うのはもっぱら前景と後景の繋ぎとして使います。葉色もグロッソやキューバなどの前景草と混じって違和感がない色をしているし、密に育てることができるので、自然に前景とつながりますし、トリミングで背の高さも自由に調整できるので、後景とも自然に繋いでいくことができますから。
ニューパールグラスは無敵!って感じですが、これが好きな魚はけっこう居て、尖った葉先を齧られちゃいます。
うちでは、ラミーノーズ、プリステラ、グリーンネオン... ...などがこれの葉を齧ります。それも先端だけ。
ただ他の水草と違って齧られたことがキッカケになって葉が傷んでいくということも殆どありません。ただ先が欠けるだけです。
しかも非常に成長がはやいのでスグにまた綺麗な葉が出てきますし。