ハイグロフィラ ピンナティフィダ

以下は、2013年4月26日のブログ記事の転載です。

これもポリスペルマ同様、ハイグロフィラ属(オギノツメ属)。

ちなみに、もうちょっと上位の分類は、シソ目キツネノマゴ科。

 

こいつの草姿はインパクト大ですよね。

栄養豊富な底床に挿せば、どんどん大きくなって、葉っぱなんて20センチくらいの大きさになって、スグに水面についちゃうし。

そんな姿を遠目に見ると、なんかヤシの木っぽかったりもして。

… 清楚にデザインしている水景にコイツがあるだけでぶち壊しですよね。

 

こいつの根はもの凄い活着力があって、茎をナナメに切って石の割れ目とかに差し込んでおくと、とんでもない力で活着します。

前の水槽をリセットして、今の水槽に持ち込むときに、気がついたらコイツがガラス面にも根を這わせてて、幹を持ったら水槽が持ち上がりそうな勢いで活着してました。

結局、鉄のスクレーパーで剥がしたんですけど。

こいつの幹は木化するんですよ。かなり丈夫です。

 

石に活着させたりすると、栄養摂れなくて小さく小じんまりまとまります。この姿は、シダみたいでいい感じなんですよね。

よくADAのレイアウトとかでも使ってますね。

あいつの根本にこっそり栄養あげたら、岩と草原の厳かとも言えるような景観に、いきなりヤシの木を生やしたようなナンセンスな水系がつくれるのにね。

 

うちでは、40の奥の方に石に活着させたピンナティフィダが放り込まれてますが…最近姿を見てません。もうモシャモシャで埋もれちゃってるので。

でも、ダメにはなっていないハズです。

こいつ、さすがにハイグロ属で、光量なくても強いんですよ。

光量が無くて溶けちゃうなんてことはないです。

 

それと、こいつの魅力としては、その葉色。

鮮やかな緑にも茶色がかった色にもなるんですけど、その中にいつもちょっと赤みが葉脈とかに見える感じです。

葉裏は、白っぽいピンクっぽい色ですね。

かなりはっきり表裏の色が違います。

 

こいつの使い方で好きなのは、林の中に突っ込んでおくっていう使い方。そうすると、あのシダみたいな長い葉が林の中から顔を出すわけです。

オークロがツタのように絡まって、こいつが森の中で見かけたシダのでかい葉の様に出てると、なんか自然の森って感じがしてきます。

 

ただ、頂芽が林冠を超えちゃうと、その後はパームツリーへの道まっしぐらなんですけどね。

 

とにかくコイツは、上手く使えば、パラダイス風の景色も、自然観溢れる景色にもいろんな景色に使えると思います。

 

ポリスペルマ同様に、こいつも育成難易度はかなり低いと思います。水質も光量も栄養も割と幅広い環境に適応するハズです。

「CO2も要らない」くらいに書いてあるところもありますけど、私の場合は、CO2が入ってない環境でかなり弱らせたことがあります。

その後、ちょっとCO2入れ始めたら復活しましたが。

肥料や光量、水質などの組み合わせもあるから一概には言えないですけどね。その環境は光量も無かったし。

 
コメント: 1
  • #1

    ok (金曜日, 01 5月 2020 14:21)

    ピンナティフィダの特徴的な葉形が好きです。
    育ち方がまだ掴み切れておらず、思い通りに活用できていなかったので、参考になりました。
    マスターするには経験、実践と、時間がかかりますね!