立ちあげの作業手順
以下、新規立ちあげの場合とリセットの場合を混ぜて書きます。それぞれの場合で適当に判断してください。
それから、あくまでもこのやり方は私のやり方であって、こうじゃなきゃいけないわけじゃないです。当たり前だけど。
以下、数字が青は新規立ちあげの時にも関係する項目
黒は、リセットの時にだけ関係する項目です。
1.プランニング
どんな水草・魚を入れるのか?どんな景色にするのか?長期維持を重視するのか?立ちあげの安全性を重視するのか?機材は?レイアウトはどうするのか?
簡単な計画書・準備リストをつくる。
2.機材・水草などの準備
私は、リセットの場合には次の準備をしておく。
- リセット前に一旦水草を伸び放題にしておいた上で、たっぶりとトリミング。水槽水を入れたバケツに放り込んでおいてストックしておく。...リセット時に出来るだけ水草が多いほうが良いので。
- さらに必要に応じて前景草を屋外の水上葉育成箱などで増やしておく。
- 底床最深部に使うパミス(軽石)をよく洗っておく。
さらに濡れたパミスに必要に応じて腐葉土・ピートモス・イニシャルスティックなど...長期維持のための遅効性肥料を混ぜ込んで置く。
3.エアコンで室温を26度くらいにしておく。
真冬や真夏の場合。
4.リセットする水槽のCO2強制添加の停止、ヒーター停止
5.濾材・生体維持用のバケツづくり
リセットする水槽の水を10リットル弱取り出してバケツにストック。エアレーションを掛けておく。
6.フィルター停止。濾材バスケットの取り出し。
濾材バスケットを上記のバケツに入れておく。
つまりエアレで水流と酸素供給を維持して硝化バクテリアをダメにしないようにするってことですね。
7.水草を根本からカット。
前景草や根が重要な水草(ex.クリプトコリネなど)を除くすべての水草を根本からカットし水槽水が入った水草ストック用のバケツへ。
8.魚やエビを掬ってバケツへ。
魚を入れた後は、バケツに軽く蓋をしておく。
以前にリセット作業した時は、興奮した魚が知らないうちにバケツから数匹飛び降り自殺しちゃいました。
暗くしておいた方が落ち着くしね。
9.残りの水槽水をすべてバケツに保管。
10.前景草などの残りの水草を取る。
全ての水を抜いた後で、前景草をベリベリとシート状に剥がす。軽く洗って泥を少しは落としてバットに保管。水槽水で浸しておく。バットはもちろんちゃんとしたものじゃなくてもスーパーで食材を買った時のポリカーボネートの容器とかでも良いわけです。事前に適当に必要なだけ用意しておきましょう。
11.水槽に付いている機材を取り去る。
旧排水口、ヒーター、CO2関連、計測機器...
12.ソイルなどの底床材を取り出す
パミスなどの再利用するものがあれば取り出して洗っておく。ちなみに古いソイルは捨てません。水上葉育成などで使えるので。
13.水槽や機材を洗う。
水槽や給排水パイプ、ヒーターなどを洗っておく。
水槽にバックスクリーンを貼る場合はついでにここでやっておく。
14.水槽・機材をセット
水槽台の水平を改めて確認。iPhoneの標準アプリ「コンパス」は簡単に水平を確認できるので便利。
水槽台マットを敷いて水槽を置いて、ヒーター、給排水パイプ、CO2関連、エアレーション関連などをセットする。
15.底床材を入れる。
新しい水槽に、底床材を入れる。
私の場合は、以下の順で入れていく。
- 遅効性肥料が入ったパミス
- 乾燥ミズゴケなどを使ったソイルが落ち込まないようにするための仕切り
- ソイル
山をつくったり、前景の水平面を整えたりした上で、霧吹きで水槽水を撒いて全体を濡らしておく。
ちなみに私は、この時点で、底床材に他のフィルターのマットの絞り汁...バク汁を染み込ませておきます。
立ちあげ期を出来るだけ安全に行こうとするなら、ソイル以外に肥料分は入れないほうが良いですね。
16.植栽
まずは有茎草などを片っ端から植えていきます。
山がある時はロタラを麓の方から始めていきます。
下から上に突き刺すように5本ずつくらいまとめてナナメに植えこんでいきます。
前景草はシート状になっているものは置いていくだけ。
ただ下の方に枯れた葉やランナーが残っているなら予め取り除いて、また長すぎる根もカットしておいたほうが良いですね。
置いていく時には、浮かないように田砂をまぶしたり、楊枝をナナメに刺して止めたり。
最後に半分埋まるくらいに上からソイルを撒いておきます。
植える本数が多いと、とにかく植栽作業がいちばん時間がかかるところになりますね。
水中葉は乾くとダメになってしまうので、定期的に霧吹きなどで濡らしてやりましょう。
細かいところは、注水後に修正。まずはざっくりと手早く大まかに。
17.水槽への機材の取り付け
給排水パイプ、ヒーター、CO2添加関連、エアレーション関連、計測器など
18.注水
バケツに取ってあった前の水槽の水を入れます。足りない分は塩素抜きした水をさらに注水。
底床に...特に前景部は、ザァーっと水を入れると浮いてきちゃうし、そうじゃなくてもソイルが舞っちゃうので、適当なビニールシートとか...ソイルの空き袋とかスーパーのビニール袋とか...を敷いて、その上から注水して、注水が終わったら静かにビニールシートを外すようにしましょう。
18.ヒーターのスイッチを入れる。
19.フィルターをセットして稼働。
バケツに避難させておいた濾材バスケットをフィルターにセットして、呼び水、フィルターを稼働させ始める。
20.魚・エビなどを水槽に戻す。
新規の場合は、しっかり水合わせをしてから投入。
21.CO2添加関連など残りのすべての機材を稼働させる。
22.微調整
植栽の修正、CO2添加量の調整など
終了
なんだかんだでこの作業は丸一日使っちゃいます。
特に植栽量が多いとそれだけで2時間以上使っちゃたりするので手際よくやりたいですね。
植栽は、植えきれない水草は、水槽水を張ったバケツに放り込んでおけばけっこう長持ちするので、例えば、土曜日に作業を開始してやりきれなかったら、植栽作業の多くは日曜にするとか、あるいは来週にするとかしちゃっても良いと思います。