水草水槽の技術史

以下は、2014年1月19日日曜日のブログ記事の転載です。

 
水草水槽に必要な技術要素を誰がいつどんな経緯で考えついたのか?
とかって、けっこう気になります。
時々ふと思いたって調べてみたりするんですけど、よく分からないことが多いですね。

特に重要な要素としては、
・CO2
・密閉式の外部フィルター
・ソイル
・強力なライト
ですよね。

CO2の強制添加については、
ADAのCO2システム74か、Duplaが所謂デュブラリウムとして発表したものが最初なのか?
ADAのは1987年、Duplaのは1988年だけど、Duplaは自信満々にそこら中で「世界初の」って言ってるしね〜。
デュブラリウムとしてまとめて発表する前があるのかな?

密閉式の外部フィルターは、1962年にエーハイムが売りだしたものですよね。「水草水槽用」ってわけじゃないけど。

ソイルは、おそらくヒロセペットのアクアプラントサンドですね。
発売年ははっきりしないけど、ADAのアクアソイルの発売(96年)より前の95年にかなり基本的な関連特許を取得してます。
もちろん、もっとその前から赤玉土を水槽に使うっていうことを始めているアマチュアのアクアリストが居たことも確からしいので、団粒化した土を水草水槽に使うっていう発想のルーツは、そういう人たちですね。...名前は分からないけど。

照明は、Duplaの水槽用のメタハラを最初につくったとかってのがあるけど、今となってはメタハラが決定的に重要なわけじゃないしね。

ADAとDupla。どっちも私は買ったこともないし、売り場素通り…なのだけど、いろいろ考えながらやっていくと、どうしても結局そこに行き着くというか結果的に大きな影響受けてるというか…。

ちなみに、私としては丁度今悩んでる底床ベースについては、そのおおもとの発想自体が、完全にADAのパワーサンドが最初ですよね(あくまでも商用製品化ってことだけど)。最初って言うより殆どそれしかないに等しい?

私としては、パミス(軽石)を使うようになったのは、
「根張りを考えるともっとソイルを厚くしたいけど、そうするとソイルが早く詰まって嫌気化していくことがあるから返って逆効果。」
「ならば、底床内の通水性を確保するしくみをつくれば良い!」
「材質的にオーブンでつくれる素焼きの焼き物でつくっちゃおう」
「その中に、分岐させた極めて弱い水流をエアーチューブで送ることで、適度に酸素も入れて…」
なんていう面倒なことを当初は考えてたのだけど、

いろいろ見てたら底床が詰まることを避けるためにパミスを使ってる人がけっこう居て、
パミスで水質に悪い影響は無さそうだな…なら、こっちの方が簡単!って順番で至っているのだけど、

結局、丁寧に追っかけて行くと、先にパミスを使ってた人たちってADAのパワーサンドを強く意識して始めてるわけですよね。

話がそれたけど、「◯◯は、どこがどんな経緯で最初に開発したのか?」なんてことを、もっと詳しく知っている人が居たら、是非教えて欲しいです。
コメント: 2
  • #2

    わき (月曜日, 28 9月 2015 15:16)

    DDJさん。
    勉強になります。なるほどね〜です。

  • #1

    DDJ (日曜日, 27 9月 2015 22:05)

    ADAはメーカーになるはるか前、東北の一小売店時代に日本のデュプラの加盟店でしたよ。当時のフィッシュマガジンあたりを見れば加盟店として載ってます。メーカーになる時に名前を変えてるんでわかり辛いと思いますが。
    デュプラやデナリ、JBLあたりのドイツの名だたる老舗メーカーとはまったく歴史が違います。90年代初期の日本のアクアシーンには、二酸化炭素を添加するなんて発想すらまったくなかったんですよ。