Mg液肥

2016.3.28

マグネシウム(Mg)液肥をつくって半年ほど使用しているのですが、経過が良いのでレポートします。

 

Mg欠乏の典型的な症状は、

下葉(旧葉)から緑色が抜けていくのが早い。

全体的に白っぽくなっていく。

葉脈には緑色が残る。

分かりやすいのはオークロとかの葉。

です。

 

ただ、MgはK(カリウム)と拮抗するので、もしかしたら本当の原因はMg欠乏というよりKの添加過剰なのかもしれません。

 

詳細は、ここ(必須元素別の理解)やここ(CaMg液肥)なども参考にしてみてください。

 

作り方は、

硫酸マグネシウム(MgSO4)を買ってきます。

入浴剤でエプソムソルトとして売っているものは、硫酸マグネシウムです。食品添加物クオリティで硫化マグネシウム100%のものを選べば良いですね。

Amazonとかでも簡単に入手できます。

 

500mlのペットボトルに50g*の硫酸マグネシウムを入れて、水で満たしてよく溶かせば、Mg1%程度のものができます。

*:以前は、ここ25gと書いていました。
ですが、もらったコメントをきっかけにいろいろ見ていたら、どうやらエプソムソルトとして売っているものは、7水和物らしいです。というかエプソムソルトは硫酸マグネシウムの7水和物みたいですね。なので、修正しました。

 

使い方は、

私の場合は、カリウム(K)3%の液肥と等量程度...つまりは濃度を考えたらカリウムの1/3くらいですね...を、入れています。

具体的には、60規格水槽にびっしり成長力のある水草が生えている状態で、週に6mmlとかです。

これは状況に応じて少なめからはじめてみると良いですね。

 

これを使い始めてからは、分かりやすいMg欠乏症状が消えたというだけではなくて、全般的に良い感じです。

例えば、トリミングした時に見えてくる下葉の状態とか。

...水槽のライフサイクルに関係することもあるので、本当にこの液肥のお陰なのか否かは厳密には、私には分からないのですけど。

 

それともしかしたら、この液肥で 実は S 硫黄分が効いている可能性もあります。

Sは中量必須元素に分類されますが、ソイルやエサなどに豊富に含まれているので通常は殆ど気にされません。

ソイルで長期維持していて(この時点で、うちの水槽はリセットから2年以上経過しています)、エサの投入量も少なく、水草がびっしり大量に入っていれば、もしかしたらS不足になっていたのかもしれません。

 

分からない だらけで申し訳ないですけど。

 

特に、Mg液肥添加を始めてからの嬉しい誤算は、

黒ヒゲを全く見なくなったことです。

 

もちろん、これも本当にMgが黒ヒゲと関係しているのか否かは私には分かりません。

 

ただ、以前であれば、P(リン)を含む液肥をそれなりの量入れたりすれば、必ず黒ヒゲが増えてきたりしていたのに、今は、それでも出てこないんですよね。こんなことは以前は無かったんです。

 

いちおう関係ある前提で考えてみると、

Mgは、Pの吸収や使用に深く関係しています。
Mgが足りないとPが吸収されにくくなるんです。

なので、Mg液肥添加によって水草のPの吸収活用効率があがったのかも??なんて考えています。
まー結局のところ分からないんですけど。

 

コメント: 10
  • #10

    name (火曜日, 31 8月 2021 16:21)

    園芸店に行ったところ、たまたまカルシウムのみの水溶性の固形肥料が売られていました。
    それまではリキダスでカルシウムの補給をしていましたが、このタイミングでこっちに変更しました。
    他の記事で微量元素は”微量でいい”ではなく”微量でなければならない”と書かれていましたが、微量元素の過剰供給はどのような弊害がありますか?
    リキダスは偏った微量元素が入っているようですが、リキダスを使い続けても大丈夫だったんでしょうか、、、。

  • #9

    mag (月曜日, 03 6月 2019 21:30)

    やはりほぼ不溶なので肥料としては期待できませんよね。
    軽石に顆粒を混ぜるとかあるいはとか思いましたが・・・
    もはやコンクリートは肥料になるかレベルの疑問でしたか

  • #8

    管理人 (月曜日, 03 6月 2019 09:52)

    クライミングチョークとかの滑り止めに使われている炭酸マグネシウムは、ほぼ溶けません。溶けにくいので滑り止めに使われます。
    肥料として使えないかと言うと、ものすごく緩効性のものとしては使えるのかもしれません。
    化学肥料らしい即効性は全く期待できないです。

  • #7

    mag (日曜日, 02 6月 2019 23:44)

    滑り止めチョークはMg肥料になるでしょうか?
    積極的に利用したい市価ではないですけれど・・・

  • #6

    有賀 (日曜日, 05 3月 2017 21:38)

    管理人様
    早急なご返答ありがとうございます。
    そのようですね。今後はちゃんと確認したいと思います。この度はありがとうございました。今後もできる限り更新を続けてくださいませ。楽しみにしております。失礼いたします。

  • #5

    管理人 (日曜日, 05 3月 2017 21:35)

    今、教えてもらったリンク先の内容をきっかけに、あらためていろいろ見ていたら、エプソムソルトとして売っているものって、大抵は7水和物なのかもしれないなと思い始めました。...ちゃんと確認しないとですけど。
    もしそうだとすると、マグネシウム10%ですね。
    そうすると、本文中のやりかただと出来るのは0.5%ってことになりますね。

  • #4

    管理人 (日曜日, 05 3月 2017 21:26)

    有賀さん こんばんは。
    これは、無水の硫酸マグネシウムではなくて、
    3水和物なので、マグネシウム14%になるんですね。
    いろいろなものが売っているようなので、そのあたりは自分が使うものをちゃんと確認したほうが良いかもしれませんね。
    無水であれば、20%程度になるはずです。

    >管理人様の誤りを指摘するつもりは毛頭ございませんので、ご了承ください。(^^;;

    間違っていれば(間違っているかも?くらいでも...それなりの根拠があるなら)、どうぞ指摘して下さい。むしろ助かります。

  • #3

    有賀 (日曜日, 05 3月 2017 21:18)

    管理人様
    一応私が参考にした製薬会社のpdfのリンクを貼らせていただきます。よろしければご参照ください。あくまでも私の計算が間違えているのかなと思っただけで、管理人様の誤りを指摘するつもりは毛頭ございませんので、ご了承ください。(^^;;
    今後ともよろしくお願いいたします。
    http://www.tomitaph.co.jp/products/data/catalog/mg.pdf

  • #2

    管理人 (土曜日, 04 3月 2017 23:59)

    >市販の硫酸マグネシウムはマグネシウム濃度14%
    そうなんですか?
    売ってるのは、水和物なんですか?
    無水のつもりで計算してました。
    すみません。もしかしたら私が間違っているのかも。

  • #1

    有賀 (土曜日, 04 3月 2017 17:23)

    いつも大変参考にさせていただいております。
    さて、上記の方法ですとマグネシウム濃度は0.7%ではないでしょうか。市販の硫酸マグネシウムはマグネシウム濃度14%だそうで、硫酸マグネシウム25g中3.5gがマグネシウムとなるため、それで計算すると0.7%となります。私の解釈及び計算が間違えているのでしょうか。よろしくお願いいたします。今後も更新楽しみにしております。