水草を這わせる

グロッソは立ち上がってしまったり浮き気味にランナーを伸ばすのではなくて、ビッチリ這って欲しい。

グリーンロタラも、すっくと立ち上がっちゃうよりは、枝垂れていって欲しい。

 

こういった這って欲しい水草を這わせる要点は、

 

1.光量

とにかく明るいこと。中でも特に草姿づくりに関係が深い青の波長の光が充分にあること。

 

2.光の進み方

光量があってもメタハラだと這いにくいってのは割りと知られたことですけど、これは散乱光が少ないからですね。
強い影がたくさんできる。これは太陽光も同じですけど、太陽光は照射角度がずっと変わり続けますから。
結局のところ、蛍光灯とか、クリアレンズではなくて散乱光をつくるカバーがついたLEDとかが這わせやすいということです。

時には水槽のガラス蓋があると無しで大きな違いが出たりすることもあります。条件にもよりますけど、ガラス蓋の裏側に水滴がびっしり付く時などは、散乱光が出来やすいので、それだけでロタラがよく這ったりします。
水滴だけでなくて、水面とガラス面の間での反射も関係あるのかもしれません。

 

3.底床肥料

新規に立ちあげてしばらくはよく這ったのに、しばらくしたら這わなくなった。
これはソイルの肥料分が切れてきたということです。

うちでは水草一番サンドを使って新規に立ちあげた時は、グロッソが上にロタラが被って少し薄暗めのところにも這い進みました。でも、肥料分が切れてくると、いちばん明るいところでも、ビッタリとは這わなくてなんとなく浮き上がるようになっていく。そこにまたリンも含む底床肥料(うちではアクアフローラ  現在は液肥の底床注射 )を入れると、また良く根を出して這うようになってくる。

グリーンロタラも、最初はよく枝垂れたのに、そのうち立ち上がってしまうようになる。そこに底床肥料を入れるとまた枝垂れるようになります。

リンカルシウムは、新芽を出したりランナーを出すのに特に重要な栄養素で、これらが充分だと、グロッソは這いやすく、例えばテネルスとかはランナーをあちこちに伸ばしまくったりします。

新芽の出や発根は特にカルシウムが関係しています。

また極端なマグネシウム不足は、ちゃんとリンが底床に吸収可能なかたちであってもその吸収効率が著しく落ちてしまうので水草は結果的にリン不足になります。底床全体からのリンの吸収という点では根張りと関係が深いカルシウムも間接的に重要です。

 

4.硬度(GH)

グリーンロタラは簡単に枝垂れる場合が多いんですけど、インディカまで1−2本とかじゃなくてほとんどが枝垂れ始めた時は、GHがかなり低下していた時でした。
その後、(これは上記の底床肥料の内容と矛盾するようですが)CaMg液肥を使い続けていたら立ち上がり始めたということがあります。

いろいろ条件にもよるはずですが、うちの水槽では、
GH1.5の時にグリーンロタラは下に行けるなら下向きに這い進む、インディカも横や斜め下に這っていたのが、
GH2になったらグリーンロタラは横向きに、インディカは斜め上や一部は上向きに伸び始めたってことがあります。

 

要点はこれくらいだと思います。

結局、光と肥料ですね。

光と肥料ならより重要なのは光...強い散乱光を当てることです。

 

そうそう、こういったことが関係ないことは無いにしても、とにかくあまり条件とかあまり関係なくひたすら這い続けるニューラージパールグラスは前景草を立ち上がり気味にしちゃうことが多い人には助かりますよね。

コメント: 0