マツモ
根を持たない浮遊する水草で、水草レイアウトにはほとんど使い道がないマツモを何故取り上げるのかというと、これが浮遊性だからこそ水の状態を把握するのにとっても便利なヤツだから。
なので、少しでも水の状態を把握するサインを豊富に持っておいたほうが良いビギナーにはとても役に立つ水草なので取り上げようと思ったんです。
要点だけ先に書いてしまうと、
- マツモが間延びするようにやたらと成長しまくるとしたら水が窒素過剰。例えば、窒素が多すぎる環境だと週に10センチとか伸びたりしますから。
- まだ新しい茎が赤っぽくなるようなら、カリウム不足。
分かりやすいでしょ?
例えば、写真のようにまだ新しい茎が赤っぽくなってたら、カリウム添加すれば良いわけですね。
それとマツモは水中の栄養を非常に良く吸収してくれます。
でもって、その吸収した分は、浮いているわけだから、底床を痛めたりせずに、マツモの古い部分をブチっと切って捨てるだけで排出できちゃうわけですよね。
いろいろなサインを読み取って水の状態がひと目で分るようになるまでは、マツモを一欠片水槽の片隅にでも浮かべておくことをオススメします。
もちろん増殖させすぎると光を遮って、他の水草が育たなくなっちゃうから、ちょっとで良いのですよ。
それとなんだかんだ言ってもマツモは美しいですよ。私はけっこう好きです。...レイアウトには使えないけど。
初めてメダカを買ってきた時に一緒に買った水草だし。
ちなみに以前はスイレン目に分類されていたのだけど、APGでは単独でマツモ目になっていますね。
被子植物のかなり初期に分化したもので、単子葉類にも真正双子葉類にも含まれない存在です。
コメント: 0