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コケ対策 2つの方向性

そのコケ、肥料が切れてるから出てるのかもよ?

コケは、水草水槽をやっていて避けては通れないものですが、その対策の方向性については、極端に大別すれば以下のどちらかになりますよね。

 

それは、足すか、引くか。

 

コケの発生に関係が深いものとして、光、水中の栄養、水草の成長力、pH水流... ...などがあるわけですが、

ひとつの考え方は、特にコケの発生原因になっているものを積極的に引いていこう・取り除こうという考え方です。

どちらかと言えばこちらの方が主流かもしれないですね。

 

光量を減らす、照射時間を減らす。...時は完全遮光する。

水換えをして掃除をして肥料添加を控えて...とにかく貧栄養を心がける。水流を弱める。

 

もうひとつの考え方は(これは水草水槽...それも陽性の成長力のある水草が大量に植えられている水槽でなければ、そもそも成立しない考え方ですが)、コケの原因になっているものを取り除くのではなくて、水草をより優位にできるように足していくという考え方です。

水草とコケは、若干の違いはありますが、どちらも光合成生物として同じようなものを要求するわけです。

なので、少しでも水草がより優位になるようにしていくことでコケを封じ込めるということです。

もちろん足すと言ってもやたらと足すのではなくて、水草の成長を応援できるものを・水草の成長にとって欠けている状態のものを積極的に足すということですけど。

 

実際に高成長している水草にはほとんどコケが付きません。ところが成長が鈍ったり弱ってきたりすると途端にコケが付きやすくなります。黒ヒゲとかはこの差が顕著に出ますよね。

例えば、下葉が傷んでるようなロタラには黒ヒゲがスグにつくけど、元気に成長し続けているロタラに黒ヒゲが付いているのを見たことはないですよ。グロッソとかも、下葉が傷んでいるのはもちろん成長が停滞していると黒ヒゲが付くつけど、盛んにランナーを伸ばしているグロッソには黒ヒゲが付かないですね。

 

こちらの考え方は、具体的には、

  • 大前提として、成長力のある陽性の水草を大量に・目一杯植える。
  • 肥料は、コケよりもより水草が有利に使える底床肥料を充実させることで、水草の成長を促す。
  • 光量や照射時間も水草に合わせて強めにする。
  • CO2も積極的に添加。弱酸性を維持して炭酸水素イオンとなる分...コケの多くは、水草の多くと違って炭酸水素を効率的に使えるものが多い。
  • コケは食べるが水草は食べない生物を大量に入れる。

といったやり方です。

もちろん、実際には常に足しているばかりではダメで、水草の成長力に合わせて・バランスを取りながら行わなければなりません。

例えば、大量にトリミングして成長点:頂芽の多くが失われている時に施肥をしても水草はあまり肥料を消費できないわけですから足すことがコケ応援になってしまいます。

 

引くにしても足すにしても何れにしても光や栄養などのバランスが崩れればコケは蔓延ります。

 

ただ、(水草水槽の環境にもよりますが、少なくとも潜在的な水草の成長余力が充分にある環境であるなら)引きながらバランスを取るのと、足しながらバランスを取るのであれば、足しながらバランスを取るほうが遥かに簡単であるはずです。

 

何故なら、例えば、光量を絞ればコケが減る以上に水草の成長が落ちます。...もちろんそもそも水草が要求する以上に強いといった場合は別ですが...
そうすると、これまで以上に栄養分が余ります。

コケの種類はいろいろで低光量が適したものが居ますから、増えた栄養の分だけ低光量に適した種類のコケが蔓延るだけです。

例えば、一時的に完全遮光で藍藻を駆除した(ように見える)とします。でも、藍藻...シアノバクテリアの完全駆除などそもそも不可能なんです。彼らは水槽外から簡単にやってきますから。

種水をもらってこなくても硝化バクテリアが時間が経てばちゃんと発生してくるのと同じです。

風にのって外からやってくるわけです。

そして、栄養が豊富な時の繁殖は、コケの方が遥かにスピードが速い。

栄養を減らすというのも同じです。

試しに何も肥料分を加えていない水道水を日当たりの良い窓際に放置してみてください。何日かすれば、コケが生えてきますから。

結局のところコケの発生原因を取り除こうなんて、やりきれないんです。

縮小均衡は難しい。まるで経済みたいですね。

デフレもインフレも難しいけど、デフレの方がより対処が難しいみたいな。

 

話を戻して、水道水の放置でもコケは出来るのに、でも、とても良く大量に水草が茂った水槽で、ちょっと肥料分を切らすとどうなるか?

コケが全く生えなくなります。

1ヶ月掃除しなくてもガラス面がキレイなままって感じです。

何も栄養がないハズの水道水にも緑藻が出るのに、いろいろな有機物がいっぱいに見える水槽にコケが出ない。

 

どういうことなのか私も正直良くわかりませんが、もしかしたら水草が元気であればアレロパシー物質とか出しているのかもしれません。...実際いくつかの水草がコケなどのライバルを排除するアレロパシー物質を出していることは確認されています。

 

肥料を切らしてコケが出ないなら、引いて正解だね...ということで、肥料添加をずっと控えていると、これがむしろずっとコケが出るようになります。

何故なら、肥料添加を切らしても水草はコケが使えない底床の栄養分を使って成長していたわけで、それでコケが減ったわけですが、底床内の肥料分も足りなくなってくると、下葉を維持できなくなって枯れ葉が増えてくる。さらに全体としてそもそも成長できなくなる。こうなると、またコケが増えてしまうわけです。

 

結局は、水草の成長力を維持できている間だけ、その成長力の大きさだけコケを抑制できるんです。

なので、私は基本的に、「足してコケ対策する」派です。

 

ですがこれは、今、これまで幾つも条件を書き連ねたように、陽性の水草を大量に茂らせている場合でのみ使える考え方です。

陰性の水草中心であったり、そもそも水草の絶対量が少ない時には使えない考え方です。

こういう環境では、積極的に引き算をすることが現実的な対応と言えることもあります。

また、陽性水草が多い水槽だとしても、水槽のライフサイクルによっては...例えば、立ちあげたばかりの時期やソイルが完全に泥化しているような末期であれば、現実的ではなかったりもします。例えば立ちあげ期でそもそも水草が充分に根張りしていないような時に・さらにソイルなどからの養分溶出が特別に多い時期に、いろいろ足していったら、コケだらけになるだけです。

 

また、ここでは、コケ対策の生物兵器化学兵器の話は殆ど書かなかったわけですが、これらも状況によっては積極的に使っていくことが必要になると思います。

特に、エビなどの生物兵器はどのような環境でも必要不可欠ですよね。

 

結局は、これは「基本姿勢」の話であって、状況に応じて柔軟にいろいろな手段を取っていく必要があるということですね。

水槽は複雑系ですから、単純な答えなんて有りっこないんです。

どこかで「ただこうしておけば間違いない」というようなシンプルで明快なメッセージを受け取ったら、それはどこかにウソがあると思うべきです。

 

最後に、コケを徹底的に敵視する・100%排除しようとする考え方は現実的ではないですね。

例えばの話、コケがまったく出ないような水槽ではエビは常に飢えてしまいます。うちの水槽のミナミヌマエビの数がかなり少なめで安定しているのはコケが少なくて増えることが出来ないのではないかと心配しているくらいです。

そもそもが緑藻もまったく出ないようであれば、水草の成長もあまり良くない...不健康な状態のはずです。

私としては2週間に1度くらいは軽くガラス面をスクレーパーで掃除する必要があるくらいはコケが出ていたほうが健全だと思っています。

なので私は、ちょっと緑藻が出てくれるくらいを心がけて施肥などを行っています。

 

pHの重要性

読みなおしてみたら、「コケよりも水草にとって有利な環境をつくることで、コケをコントロールする」という観点で、けっこう重要なことを押さえてなかったので追記です。

CO2添加量の調整pHの調整のところなどで繰り返し書いてきたことではあるのだけど、いちおうコケに関わることなので、簡単に触れておきます。

  • CO2を水槽水に溶け込ますと、pHが中性〜弱アルカリだとその殆どは、HCO3になってしまいます。
  • コケは、その殆どがHCO3を使うことが得意です。
  • 水草は、HCO3を比較的よく使えるものもあれば、CO2の状態でないと使えないものもあります。
    「弱酸性に維持すること」なんて言われている水草は殆どがHCO3の扱いが苦手か使えない水草だと思っておいた方が良いです。というか、水草水槽に使う水草の殆どはそうですね。特にアマゾン産とかってのはそうですね。そうじゃない...弱アルカリがヘーキなんていう方がどちらかと言うと少ないですね。マツモやアナカリスと言った完全沈水性のものの多くやオモダカ科の水草の多く...例えばテネルスとかは比較的強いですけど。
  • 例えば、CO2を添加してpH7になっているとするとその約8割はHCO3になっています。この状態でもしCO2しか利用できない水草ばかり植えられているとすると、殆どコケ有利な状況ですね。
  • なので、水草の種類とpHの関係は、コケ対策という点でけっこう重要なのだと思っておいて下さい。

このあたり詳しくはCO2添加量の調整のところを見てみて下さい。

水槽のバランス別の考え方

ここまでは、大量の水草を高成長させている環境の場合の考え方ばかりを説明していました。

水槽のバランスはいろいろです。

例えば少なめの陰性の水草に多めの魚といった環境もありますよね。

こういう水槽であれば、基本的なコケ対策は、以下のようになります。

  • 水換えをしっかり行って、水の富栄養化を防ぐ。
  • 底床などの掃除もしっかり行って積極的に残餌などを取り除く。
  • それでもリン酸などはカルシウムなどと反応して不溶化し、蓄積しがちになるので、時にはリン酸除去剤などを使って積極的に除去していく。
  • その上で、入れている魚や水草などが問題ないのであればpHを弱酸性にしておく。
  • コケ取り用の生物兵器...エビや貝を多めに入れる。

つまり基本は、余分な栄養素を水から出来るだけ人の手で取り去ることを優先するわけですね。

この違いについては、ここ(水槽のバランス)について見てみてください。
簡単に説明すると、水槽に入れるエネルギーや物質...光、エサ、CO2、肥料などを、最終的にほとんどトリミングという形で取り出すのか?ほとんどを水換えや掃除などで取り出さなければならないないのか?の違いです。

コメント: 1
  • #1

    (金曜日, 07 2月 2014 22:35)

    憶測だらけの解説は社会的に害だよ(≧∇≦)