アナカリス

 

積極的に「水草水槽」をやろうって人がまずは選ばない水草ですよね。

マツモなどと同様にたんに金魚藻って呼ばれることもあるし、オオカナダモって呼ばれることもあります。

その名前のせいか北米原産って思っている人も多いけど、アルゼンチン原産ですね。

 

マツモを書くならアナカリスも書いておこうと思っただけです。

 

近所のアクアショップでエビを買うと、ボロボロの売り物にならない水草を一切れエビの足場用に入れていることが多いんですけど、アナカリスもこうやってうちにやってきたものです。

でも、まともな水槽に入れれば大抵の水草は復活しますよね。

うちの水槽には「エビの足場」としてやってきた水草が幾つか入っています。ルドウィジアとかも何種類かありますよ。
グランデュローサとかそこそこ好きです。

 

話を戻して、アナカリスはかなりの嫌われ者ですよね。

猛然と増えて問題を起こす外来種として。

水槽の中でも、増えすぎて困る。見た目がビンボー臭いとか散々な言われようです。

でも、育てようによってはけっこう美しいと思うんですけどね。

コケも全く出ないような水草がいっぱいの水槽にこれを入れると、そんなに伸びてくれないですよ。他の水草と変わらないくらいか、ロタラとかよりずっと遅かったりするくらいです。

ロタラは根からの栄養吸収もけっこうあるけど、こいつは殆ど葉面吸収なんでしょうね。水に栄養がないとあまり育たない。

でもって、低光量でちょっとはCO2が入っていたりすると、節間が詰まって、透き通ったライトグリーンの...ガラス細工の様な姿を見せてくれたりします。

湿地性の植物にはあり得ないタイプのなかなかの美しい姿です。

 

大抵の「水草水槽」に入っているのって、殆どが本来は「湿地性」のものですよね。そもそも「水上葉」と「水中葉」の区別があるようなのはみんなそうです。

このサイトで紹介している水草も、これとマツモを除けばみんな湿地性のものですね。

 

そこにいくとこいつは完全な沈水性の水草です。

「水上葉」ってのがないのですよね。

 

つまり、水中適応ということでは他の湿地性のものより一段上手なわけです。こいつらはアレロパシー物質を出してコケを寄せ付けないって話もありますし。
絶対付かないってわけじゃないし酷く付いていることもあるわけだけど... それってつまり... ...。

 

非常に幅広い水質に適応するらしいですね。

かなりの低水温から高水温。かなりの低pHから高pH...。

もちろん金魚藻として使われていることからも分かるようにCO2添加しなくても育つし。

幅広い水質に適応するものによくあるように、水質変化には一見弱いのだけど、一度溶けても、その水質にあった新しい葉を出すようです。

 

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