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水槽管理の基本方針

水槽環境をつくり維持していく上での私の基本的な考え方・方針。

前提その1. 安全に。

マンション暮らしで水槽を沢山置くスペースも無い、いちおー仕事しているのでたっぷり手間を掛けられない。

だから、あまりチャレンジングなことはしたくない。コケとの戦いなんてイヤ。要するに大失敗は回避したい。

前提その2. 移ろう時間を楽しむ。

できれば、美しい水景をつくりたい。

でも、もっと大事なのは、水槽の中で移ろう時間を楽しめること。
時間とともに底床の状態や水質が変わっていく、これに伴って優勢になる水草も変わっていく。景色も変わっていく。ミジンコとかが出てきたりして生物相も豊かになっていく。
インテリアにすること、誰かに見せることは、大事ではあるけど、第一の目的にはなり得ない。箱庭生態系をずっと観察しながらいじりながら楽しめること。
一瞬の切り取られたデザインじゃなくて、水槽の時間と付き合うこと。

だから...

コンセプトその1. 高回転

少ない経験なりに辿り着いた安全に水槽を立ちあげて、想定外の手間になるコケ地獄とかを避けながら確実に水槽を回す方法...。

それは、ものすごく単純だけど、とにかく高回転型に...水槽の新陳代謝を良くすること。

できるだけ成長力のある水草を、できるだけ大量につかって、十分な栄養を与えて、どんどん育てて、どんどん刈り取って排出していく。
貧栄養、低回転で維持していくのは(特に立ち上げ期は)難しい。難しいことは避ける。
pH低めのところに排出されたアンモニアは一瞬でアンモニウムになるわけで、これはさっさと植物が吸収してしまうハズ。実際大量の成長力のある有茎草を入れて立ち上げると亜硝酸なんて試薬では検出できないですから。

 

もちろん安定しきっていて高回転にする必要がない時に、無理やり高回転にしようとはしないですけどね。それは本末転倒。でも、迷うようなら高回転ってことです。

コンセプトその2. 多様性

移ろう時間を楽しむために、できるだけいろいろな水草、生き物を入れる。
例えば前景は、単植の方が圧倒的に美しい。水草によって背の高さや葉色などいろいろ異なるから、いろいろ混ぜると滑らかな印象にならない。

でも、それだとずっと同じ景色を眺めることになる。ツマラナイ。

いろいろ混ぜておくと、最初はソイルの肥料分が豊富でグロッソがあっという間に底床を覆い尽くし、ソイルのKH低下効果が切れてくるとキューバが元気になってきて、底床の泥化が進むとヘアーグラスが元気になってくる...。

そうやって変化をずっと楽しむことができる。

 

多様な生物が居て、いろいろなニッチを埋めておいてくれると、相互関係が複雑になっていくと環境の安定度も高まる。何かが急激に異常繁殖する...コケとか病原菌とか...の可能性も低く出来る。

魚が居て、エビが居て、貝が居て、底生微生物がいろいろ居て、各種のバクテリアや真菌類などが居て...。

子どもと顕微鏡でガラス面とソイルの間を観察していろいろ発見できたりするのも楽しい。

 

誰かに見せるための水槽というより、自分が観察して・いじって楽しい水槽をつくりたいなら、多様な生物が居たほうが良い。

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