パソコンの場合は、左下のリストから、
スマホの場合は、上の「メニュー」を開いて、
水草の種類を選んで下さい。
スマホの場合、横にして見ると写真の縦横比が正しく表示されるはずです。
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以下はまだまだ構築中。
水草チョイスために 水草の種類の眺め方
どんな水草水槽をつくりたいのか?そのためには、数多くの水草の中からどうやって選べば良いのか?こんなことを考えていく上での水草を分類、整理する視点について。
レイアウト観点での分類 前景・中景・後景草
これは事実上、ほぼ水草の背の高さですね。それと成長速度。背が高くなるものを前に置いたら後ろが見えない。タテ方向の成長速度が高いものを前に置いたらチグハグになる。
世間でのこの分類で、気をつけたほうが良いことと言えば、水槽サイズを考えて、例えば90cm水槽なら中景用に丁度良い物も30cm水槽なら後景用...でも大きいかも...ってことくらいですか。
私の場合は60cm水槽で、こんな感じで分けて捉えています。
前景 | 平野部をつくってくれるもの。 | グロッソ、キューバ、ヘアーグラス、ニューラージパールグラス... |
中景 | 前景と後景を繋いでくれるもの。 | ブリクサ、ニューパールグラス、オークロ... |
後景 | 最後部で立体感、水景のシルエットを作ってくれるもの。 | ロタラ、ハイグロ、ルドウィジア... |
水質の好み pH高め低め?軟水・硬水?
魚を中心に水槽環境をつくるなら魚が好む水質を優先してそれにあわせた水草を選ぶしか無いし、水草優先だとしてもやっぱり組み合わせの相性の問題がある。
殆どの水草は、弱酸性・低硬度(軟水)の方が調子が良いけれど、硬度が低すぎるとダメなものやアルカリの方が調子があがる水草とかもある。
水にCO2を添加しても、アルカリだとH2CO3になっていく。
水草の多くはCO2の状態じゃないと吸収できないけど、H2CO3のかたちでも吸収できる能力を持っている水草もある...アルカリに強い水草ってそういうことですね。(硬度を要求しているってこともあるけど)この後の項目にも関係していて、沈水性の水草は水質の適応範囲が比較的広かったりする。
「弱酸性を好む」と言っても、6.5前後が好きなのもあれば、6以下が好きなのもあったりする。
なんとなくでも、このあたりを意識して組み合わせを考えないとね。
pH適応幅が広い(弱アルカリも大丈夫 | ロタラ、ハイグロ、パールグラス、アヌビアス、サジタリア、エキノドルス、ニムファ、ヘアーグラス、マツモ... |
弱酸性が好み | 殆どの主要な水草。ウォーターローン、ホシクサ... |
軟水が好み | 殆どの主要な水草 |
硬度が必要 | パールグラス系、パロットフェザー、パリスネリア... |
水中生活への適応度 沈水性?湿地植物?
本当に古くから水槽に水草として入れられてきたものの多くは...例えばマツモとか...、完全に沈水性であったり、あるいは抽水性の植物...例えばサジタリア系のものとか...だったりします。
これらは水中適応度が極めて高いので、それほど苦労することはないはずで、例えばCO2の強制添加が無くてもある程度は育てられるとか、嫌気化しがちな泥化した底床にも強い(根に酸素を送る能力が高い)なんていうのは、大抵もともと抽水性のもので、花を咲かせる以外はほぼずっと水中に入りっぱなしでもいられなくもないわけですね。
これらは、比較的コケにも強くて...おそらくコケ対策のアレロパシー物質を出しているものも多いんでしょうね。
CO2の強制添加が可能になってからは、本来は湿地性の植物...「時には水没しつづけることがあっても耐えられる」という水中生活が基本ではないものもレイアウトに使えるようになってきたというか、今水草水槽で主流なのはかなりの割合で湿地性の植物だったりします。特に前景草に分類されている主なものはそうですね。グロッソとか。
CO2の強制添加無しじゃまともに育てられないなんてのは大抵そうです。
つまり、CO2無しの簡単な設備で、魚主体で、でもある程度水草が欲しいなんていう場合は、沈水性・抽水性の植物を基本に選べば良いわけです。
そうでなくても、こういう性質の水草を選んでおいたほうが、湿地性の水草を使うよりは安全というか溶かしちゃう可能性を排除できるので、自信がない人は湿地性の水草を出来るだけ避けるところから始めるっていうのもひとつの考え方としてアリだと思います。
沈水性 | パリスネリア、マツモ、カボンバ... |
抽水性 | ニムファ、サジタリア... |
湿地植物 | グロッソ、パールグラス... |
底床の好み 泥化に強い?弱い?
前項と関係が深いのですが、抽水性の水草の多くは、泥化した底床に強いということを活かして、これらを入れておくと、良く根張りして底床の環境を維持することに役立ってくれたりもします。
泥化に強い水草は、ソイル環境だとライフサイクルの後半で本領を発揮しますね。
ニムファ、ヘアーグラス、サジタリア・エキノドルス、ブリクサ、クリプトコリネ...などは、比較的泥化に強い水草です。
陽性か陰性か
陽性か陰性かはまずはライトとの関係が深いけど、間接的にCO2強制添加とも関係がありますね。
陰性の水草は、概して成長が遅いのでCO2の要求量も少ないわけです。
成長が遅いということはコケが付きやすいとも言えるわけで、陽性と陰性を混ぜる場合は、当然ですけど陰性のものは影になるところに入れておいたほうが良いですよね。
陽性の水草が陰性の水草を覆うような感じにするとかね。
陰性の水草と言えば、
シダ類、モス類、アヌビアス類、コブラグラスとか...もそうですかね。
その他大抵の水草は陽性でくくれるにしても、ライトがちゃんと当たってないとヘナヘナになっちゃうのから、かなり暗いところでもジリジリとちゃんと育つのまでいろいろですね。
例えば、ブリクサとかはライトが当たってないとダメになっちゃいますけど、ピンナティフィダとかは奥の方に入れててもジリジリと育ってくれて忘れた頃にシダのような葉を出してくれたり。
温帯植物か熱帯植物か?
これは適応水温のことと、あとはベランダで育てられるか否か...冬越しさせられるかってことですね。
当然ながら日本に自生しているものなら、例えばスイレン鉢とか屋外の水上葉育成箱とかで冬越し可能なわけです。
ロタラ:キカシグサとか、ルドウィジアオバリス:ミズユキノシタとか、ヘアーグラス:マツバイとか...いろいろありますね。
それからオーストラリア原産の水草も多いわけですけど...例えば、グロッソ、オークロとか...こういうのも屋外で冬越しできます。
少ない数の水槽でいろいろやりたいと思ったら、水槽外で長期維持できるのはありがたいですよね。
それから(私は冬越しさせてみたことはないですが)ハイグロフィラポリスペルマも、確か東南アジアとかインドとかが原産だったと思うけど、スイレン鉢だと冬越しできるらしいです。上は枯れちゃっても根が生き残るらしい。水の保温効果ですね。
ちなみに私は、氷が張るスイレン鉢でアマゾンフロッグピットを冬越しさせた(させたというか、結果的に出来てた)ことがあります。何かに引っかかって水没してたのが良かったらしいです。水面にあったのは11月中にみんな枯れちゃいましたから。
色味の違い
水槽をキャンバスに見立てるなら、緑の絵の具ばっかりじゃツマラナイ。赤とかも欲しい...ってのはありますよね。
でも同じ「緑」でも、色の幅がかなりあります。
ニューパールグラスの緑は彩度は高いけど決して明度は高くない緑だし、ウォーターローンはとても明るい緑ですよね。
グリーンロタラの緑は光を強く跳ね返す明るい緑ですけど、ブリクサの緑は透き通った光が抜けていく緑です。...ブリクサの色は育ち方でかなり幅がありますけど、水中葉が大きく展開してると大抵は透明感がありますよね。
グロッソは、色味はけっして明るい方ではないですけど、底床面が全て上を向いた葉で覆われる上にとてもツヤツヤしているので、よく光を反射して、印象としてはとても明るくなります。
そんな感じで、色使いの点から水草を眺めてみるのも良いと思います。
その他いろいろ
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