ヘアーグラス ショート

ヘアーグラス、チシママツバイ、松葉蘭。

単子葉植物綱カヤツリグサ目カヤツリグサ科ハリイ属。

名前の通り日本にも自生しています。私も水田のわきに生えているのを見つけたこともあります。

 

これについては写真は無しです。
何故かというと、これの単植で埋め尽くすような水景を一度も作ったことがないからですね。

グロッソの中に混植された写真とかならあるけど、それじゃーあまり意味ないですものね。

そういうことなので、単植の平原目指している人には、あまり参考にならないかも。

ちなみに今(2013.9)だとブログの方の写真を見てもらうとブリクサの周囲とかはヘアーグラスだらけですね。かなりの密度で生えています。

 

そうは言っても、いちおう水槽4パターン+水上葉でこれを育てているので、少しは書くこともあるかなと。ヘアーグラスを買ったのも一度きりです。

 

こいつは枯れさせないだけなら、恐ろしく簡単なはずです。
CO2無くても簡単には枯れないですし、ジリジリとものすごくゆっくり増えます。

やっぱり弱酸性、軟水が良いとは言え、水質の適応範囲も広いですね。

 

こいつの特徴、育成上のポイントを一つ言うなら、
あきらかに「泥が好き」ですね。

 

大抵の前景草は、ソイルが詰まってきたり泥化したりしてくると調子を落としますけど、ヘアーグラスはむしろ調子を上げて勢いづいてきます。

ソイルの末期がいい感じ...なわけです。

新品のソイルを使うならパウダータイプが良いのかもしれませんね。私は使ったことがないけど。

もちろんフツーのつぶのソイルじゃダメってことはないですよ。特に問題もなく元気に育ちます。ただ泥状態の方がより良さそうに見えるってだけです。

 

ブリクサやオモダカ科の水草(ピグミーチェーンサジタリアやテネルスなど)などの根張りが良い水草は、根に酸素を送る能力が高くて、底床がビッシリ泥化・粘土化しているような状況に強いわけですけど、明らかにこいつもそうですね。

グロッソなどと違って、比較的深いところにランナーを這わせていきます。

 

こういう水草を混植しておくと、最初はグロッソが勢いがあって、そのうちキューバが元気になってきて...最後にヘアーグラスが元気になってきて...って勢力の移ろいを楽しめます。

 

それにグロッソとかの間にチョビチョビ出てるヘアーグラスの葉っぱも良いものです。

 

ヘアーグラス単植に近い形で草原をやっているのを見かけると、スゴイな〜って感心、尊敬しますが、私自身はやろうとは思わないです。

 

何が難しいって、その成長速度・新陳代謝速度ですよ。

なかなか成長しない。
ってことは、つまり水槽内の栄養の吸収が少ない。
しかも、底床内の肥料に依存している分が大きい。
ってことは、コケに見舞われる可能性大!ってことじゃないですか。
私は、高回転ってタイトルに入れているように、代謝速度が低い水槽は、難しいしツマラナイ...これは景色の変化が少なくて飽きやすいっていう意味ですね...クダラナイっていう意味じゃ決してないです...って思ってますから、水槽を幾つも幾つも持てるような状況にならなきゃヘアーグラス単植みたいなことはやらないはずです。決してやりたくないわけじゃないです。


これの植え方ですけど、ズボッと深々と差し込んで大丈夫です。

殆どの場合は水上葉で売っていると思いますけど、短くカールする水中葉がある程度出てきたら直線の水上葉はカットしちゃったほうが良いですね。そのうち枯れるし、あーいう尖ったところは黒ヒゲさんが大好きですから。

 

こいつの葉はものすごく頑丈で水中葉で出てきたものは簡単に枯れないんですけど、そこがまたたちが悪いところで、放っておくといつまでも生えている。だから、緑藻さえちょっとしか出ないような水槽のでも、少しずつ汚れが溜まっていく。で、確実に見た目がキタナクなるわけです。

これがまた単植で「キレイにやろうとしたら」難しいのだろうな〜ってところです。だからこそ、これを単植で綺麗な絨毯つくってる人はスゴイなと。

 

話を戻して、だから時々根本近くから切っちゃったほうが良いですね。根元近くから切ってもいじけたりしないで、時間が経てば綺麗な葉をまた沢山だしてくれますから。

 

水上葉育成は簡単です。

グロッソやキューバのようにトリミングしたものをばら撒いておけば良い...ってことは無くて、流石に葉だけじゃダメですが、根がついた葉を水上葉育成箱に刺しておけばどんどん増えていきます。どんどんと言ってもグロッソとかのような速度じゃ増えませんが。

 

未経験者の勝手な想像ですが、これを単植でやろうとするなら、パウダー系の栄養豊富なソイルに、とにかく最初に大量に植えて、いっきに(と言ってもどう考えても数ヶ月はかかりそうだけど)つくっていくんでしょうね。

新陳代謝が悪くてコケが出やすいのは、大量のヤマトとかの生物兵器で対応するとか。

そんな感じでしょうか??

追記。

いちおう写真も載せておきます。
ヘアーグラスらしい使い方をしている写真じゃないですけど。

これ、引きで見ると視線が奥に抜けていくところに植えてあるんですけど、そういうところに置くと水平線を暈すことができて良いですよね。

コメント: 0