ブログ記事(2013.3.10)を転載。

 

 

エーハイム エココンフォートの擁護

うちの外部フィルターは、2台ともサイズ違いのエココンフォート。
選ぶ時に散々いろいろなものを比較した結果。
ネット上には選ぶならクラシックしかないでしょ!って意見がけっこうありますよね。そりゃー確かにクラシックは極めて完成度が高い良い製品だとは思うけど、私なりに検討を尽くしてエココンフォートに行き着いているわけで、そこのところの擁護論を書いておこうと思います。
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これは以前にもおおよそ書いている内容を、あらためて整理しているだけです。
それと、私はクラシックを使ったことがありません。
なので、なにか誤解しているところとかあるかもしれません。もしそういうのがあったら指摘して下さい。
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まず最初に、静音性能、信頼性、サプライの充実・入手しやすさ、
メーカーサポートの対応…などから、やっぱりエーハイムの中から選ぼうってなるわけですね。

その上で、結局は水槽サイズから、500も含めたクラシックとエココンフォートを比べるわけですけど、クラシックのどこが優れているのかってのは散々いろいろなところに書かれているので、これはパスしますね。それらを否定する気は微塵もありません。
まずは、エココンフォートの魅力・メリットだけ列挙します。

1)実質的に沈殿機能を持っていて、濾材の寿命の向上・効率的な生物濾過環境の維持に寄与すること。
エーハイムの新世代のフィルターは(アクアコンパクトは別だけど)みんなそうなんだけど、事実上沈殿槽に相当する機能をもっています。
エーハイムがそう言ってるのではなくて、私がそう見ているだけだけどね。
どういうことかと言うと、クラシックシリーズだと、給水パイプを通ってきた水が減速しないで…例えばメックなどの最初の物理濾過部にぶつかることではじめて減速していくわけですね。いちおう最下部は開けてあるけど、これは主に水を分散させるだけのためですね。よほど重いものはここに落ちるでしょうけど。
なので、殆どの大きな汚れは下に沈殿するというよりも、主に物理濾過槽で濾し取られます。
これに対して、エコシリーズは、上から入ってきた水が、濾材バスケットの外側に広がって通るので、十分に減速されるかたちで最下部の濾材バスケットの入り口まで送られます。
なので、ここで、ソイルが潰れてできた泥や分解された植物遺骸などのゴミが落ちて溜まります。ほとんど濾材バスケットの中に行かないんです。
実際に、エーハイムの推奨パターンをみてみると、クラシックシリーズは最初にメックを入れて次にブルースポンジを入れてって、物理濾過部をかなり厚めに取ってますよね。(もちろん、メックやブルースポンジにもバクテリアは定着するわけですけど、主たる役割がってことです)
エコシリーズは最大サイズのものでもブルースポンジだけ。これも、給水口にスポンジつけてれば、実は必要ないんじゃないか?最下段からサブストラットプロにしちゃっても良いのではないか?って思える程実際には汚れません。
濾過槽の構造全体がシンメトリーで流れのバランスがよさそうなのも良いですよね。クラシックシリーズが最初にメックを入れることが多いのは、濾過槽の中で適切に水の流れを分散させることも意識しているのではないかと思ってます。…横から吹きつけちゃうのだものね。
さらに他のメーカーのとかとも比べると、他のメーカーはバスケットの中をコの字で水が流れていくものもありますよね。あれがダメだとは言わないけど、理想的な水の流れをつくれるのかどうかと言えば、シンメトリー構造のほうが良いのではないでしょうか?
エコの何が気に入ったって、この構造の美しさですよ。

だから、エコシリーズだと、バスケットをサクっと開けて、中の水をじゃーと捨てると、殆どのゴミは出ちゃうんですよ。濾材メンテナンスなんて、よっぽどのことがなければする必要がない。…もちろんこれはクラシックもそうだけど、リクツとして濾材のメンテナンスタームに相当の差が出るはず、エコは流量低下を招くような濾材の汚れを招きにくいハズってことです。

さらに、このリクツで言えば、有効に機能する生物濾過の濾材収納容量もクラシックと比べて、そう劣っているとも言えないということです。


2)極めてメンテンスしやすいこと。
エコの分かりやすい最大のウリは、メンテナンスのしやすさですね。
呼び水が意識しなくても良いくらい極めて簡単で、その構造もシンプルで、水漏れや故障が考えにくい信頼性が高そうな構造になっています。(後で、ここについての問題も書きますけど)
さらに、濾材は何段かに分かれたバスケット収納式だし、IMG_1183.JPG
プレフィルターキットを付けると(エココンフォートプロフェッショナル・海外だとeco proは、最初から付いているけど)、ブルースポンジがバスケットの最上部につくので、日常メンテが極めて簡単ですね。
ちなみに、プレフィルターキットを付けると、濾材の収容量が減るっていう人がいますが、そんなことはありません。
なぜなら、最下段のバスケットのブルースポンジが要らなくなってその分サブストラットプロとかを入れられる。
プレフィルターキットの底部に細目フィルターパッドとかを収納できるスペースがあるので、この分の濾材を下のバスケットにいっぱいいっぱいに入れられる。
なので、ほとんど濾材収容量は変わらないわけです。


3)流量に対する消費電力が少なめなこと。
これはエコって名前の所以ですね。海外だとこれが最大のウリになってたりしますね。


エココンフォートの最大の問題点は、
これは買う時にはまったく意識していなかったというか、後からネット見てて知ったんですけど、
「マルチハンドル」による簡単呼び水を実現している、そのマルチハンドルを支える「マルチハンドル差し込み」っていう部品が、ポキっと折れる事故がけっこう起きてるみたいですね。

私もこのことを知って実際に部品見てみたんだけど、あれだけ力がかかる部品がこれですか?ってくらい、折れて当然でしょうっていうデザインでした。
もちろん、パイプをつけたまま給排水コック閉じて無理にこじ開けようとしたりとかしなければ、ちゃんとマメにワセリンをOリングに塗っていれば、まず起き得ない事故なんですけど、それにしてもこれが折れちゃったら水漏れ事故発生ですからね。
実際には、マルチハンドルの操作中以外に起きない事故だとしても、これが折れちゃったら部品が届くまでフィルター止めるしか無いわけで、ちょっと、かなり困った事態になります。

これは、いちおう予備部品を持っておいた方が良いのかもしれませんね。

ちなみに、うちは今現在、
40cmタンクが、2232
60cmが、2236 + プレフィルターキット = 2036
です。

そうそう、2036だと、プロフェッショナル3のラインとも事実上被りますよね。下手するとほとんど同じくらいの値段だったりすることもあって、
同じく沈殿機能があって
流量も、濾材の容量も遥かに大きくて
流速のコントロールもできて
ブルースポンジが一番上にあって日常メンテがすごく楽で...
良いこと尽くめ!

でも、あの四角いデザインは、なんかどうも信用できなんですよ。
バスケットとモーター部の接合が...パッキンへの力のかかり具合が、歪んだりしないの?って。
私は工学系の人間じゃないので、まー気分です。
あと、モーターヘッド部分からの水漏れ事例も幾つか読んじゃったし。
それと、あとは、2台のフィルターが部品の共通性があったほうが良いじゃないですか。
モーターや濾過槽のケースなんかを除けば、エコシリーズ通してほとんどの部品が共通です。
例えば、2台のモーターヘッドを取り替えて動かすこともできちゃいます。

ついでに、
エア噛みの話はよくありますが、うちの2036は、いっくらエアーを排出しても、スグに溜まっちゃうってことが以前にありました。
陰圧で、給水のどっかからエアーを吸い込んでるのじゃないかとパイプ類の接合とか点検したのだけど、どこも問題なし。
試しに、Oリングにたっぷりワセリン塗ったら、治りました。
…Oリングのところになんかゴミとか付いちゃってたのか?なんてのはいちばん最初にチェックしたんですけどね~。
きっとなにか極めてビミョーなところだったんでしょう。
こういうことがあると、四角いデザインは本当に大丈夫なの?
って、ますます思っちゃうんですよね。